【症例紹介】転倒を繰り返す不安な日々から、再び「自信」を持って歩けるまで。当院の入院リハビリの役割
こんにちは。ウツミ整形外科医院のブログ担当です。 住み慣れた家で過ごし続けることは誰もが願うことですが、筋力の低下などにより「転倒のリスク」が高まってしまう時期があります。今回は、実際に当院のデイケアをご利用されていた方が、入院リハビリを経て再びご自宅での生活を取り戻されたエピソードをご紹介します。
■「自宅で転倒を繰り返す」というSOS
今回ご紹介する患者様は、週に数回、当院のデイケアに通われていた方でした。 当初は元気に過ごされていましたが、徐々に足の筋力が低下し、ご自宅での生活の中で「つまずき」や「転倒」を繰り返すようになっていました。ご家族も「いつか大きな怪我をするのではないか」と常に不安を抱えていらっしゃる状態でした。
そしてある日、ご自宅の廊下で再び転倒。幸いにして骨折という最悪の事態は免れましたが、痛みと恐怖心から、一人で歩くことが困難になってしまいました。
■「入院リハビリ」へ切り替えた理由
これまでは「通い」のリハビリで維持を図ってきましたが、今の状態では自宅での安全が確保できないと判断し、当院の入院リハビリテーションへと移行することになりました。
入院リハビリの最大のメリットは、「24時間、専門家が見守る環境で、集中的にリハビリに取り組めること」です。 週に数時間のデイケアとは異なり、毎日、理学療法士がマンツーマンで指導を行い、病棟での生活そのものをリハビリとして捉えて過ごします。
■入院生活で取り組んだこと
入院後、私たちはまず「なぜ転倒を繰り返すのか」を徹底的に分析しました。
- 身体機能の改善: 弱っていた足腰の筋肉を鍛えるだけでなく、バランスを崩した際に踏み出す力を養うトレーニング。
- 恐怖心の払拭: 「また転ぶかも」という不安を、成功体験の積み重ね(歩ける距離を少しずつ伸ばす)で解消。
- 生活環境の再検討: 自宅での転倒場所を伺い、退院後にどのような手すりや福祉用具が必要かをケアマネジャーと連携して検討。
■再びご自宅での笑顔を取り戻すまで
約1ヶ月の集中リハビリの結果、患者様は再び歩行器なしで安定して歩けるようになり、自信に満ちた表情を取り戻されました。
退院の日、ご家族からは「家での介護に限界を感じていましたが、入院してしっかり鍛えていただいたおかげで、また安心して一緒に暮らせます」と、温かい言葉をいただきました。
■おわりに
転倒は、単なる「不注意」ではなく、体からの「環境を変えるべき、または体を鍛え直すべき」というサインです。
当院では、外来、デイケア、そして入院という複数のサービスを連携させています。患者様のその時々の状態に合わせて、最適な環境でリハビリを提供できるのが私たちの強みです。 「最近、親が転びやすくなった」「今の生活を続けるのは不安だ」と感じている方は、手遅れになる前に、ぜひ一度当院の相談窓口へお越しください。
